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蹴りを顔面に浴びた人面犬は吹っ飛び、一度バウンドしてから床に着地した 「七志!どうした!?さっきの鳴き声みたいなのは何だ!?」 人面犬の鳴き声を聴いて、統馬達も教室から出てきた 「…見ろ。」 七志が闇の中を指差す 皆既に暗闇に眼が慣れてきていたので、その差された先にあるモノをハッキリと見る事ができた 「な、なんだありゃあ…?」 「人面犬…だよね、あれ。」 「うわぁ!気持ち悪ッ!」 鉄男が大袈裟に声を上げる 「ギギギ…。」 悔しそうに歯を食いしばり、人面犬は七志を睨みつける 「…………。」 人面犬が再び攻撃に出る前に、七志は走り出す 今度はこちらから仕掛けつもりだ 「ガアァッ!」 向かってくる七志の足をかみ砕こうと、人面犬は牙を振るう が、突然目の前から七志が消えた 「ギッ!」 驚く人面犬の身体の上に、七志がのしかかる 彼は噛み付かれる瞬間に跳躍し、それと同時に人面犬の真上…死角をとったのだ
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