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「ガァッガァァ!」 決して重いとは言えない体重の七志にのしかかられ、身動きできずにもがく人面犬 恐ろしいのは見た目だけで、力自体はないようだ 「…………。」 必死にもがく人面犬の頭に、七志は両腕を巻き付ける そして 「ふっ!」 両腕を捻り、人面犬の首の骨をへし折った 「ガビッ!?」 ベキベキと鈍い音を立てながら、人面犬の頭部は180度回転した 「……………。」 腕に残る感触から絶命した事を確認し、七志は立ち上がる すると、人面犬の亡きがらは淡い光りを放ち、泡のように消えていった 「消えた…!?」 統馬が亡きがらがあった場所を凝視する 「……こういう『術』なんだろう。」 人面犬との遭遇で、何か掴んだのだろうか…七志が意味深な言葉を口にする 「術…って事ぁやっぱりこの停電は人為的なモンか。」 その言葉を聞いて、梨花以外の全員が『やはりか』というような表情を浮かべる
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