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「そうだけど…。」
チアガールの女生徒…雛子が、困ったかのように眉をよせる
「…その服。」
七志が雛子の服装を指差す
この学校にチア部などない…なのに何故、その服を着ているのか疑問を抱いたようだ
「え、ああ、コレ?うちのクラスは喫茶店やるじゃない。ウェイトレスやるのにただの制服じゃあ味気無いなぁ~と思ってさ。通販で買っちゃった。」
「…だからって今日着る事ないじゃない。」
美雪が呆れたように呟いた
「だって~。」
ここにいると二人のお喋りに巻き込まれる
そう思った七志は二人を横切り、階段を上った
上った先にあるドアを開き、屋上に出る
外は生温い風が吹いていた
「……………。」
その生温い風に、どこか不気味な雰囲気を感じたが、構わず人を探す
「………!」
探し人を見つけ、その背後に歩み寄る七志
「…テツ。」
自分よりも一回りほど大きな背中に向かって、ニックネームで呼び掛ける
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