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「奥義?ふん、今さらそんなモノを使ってどうする!?さっきまでの俺とは違うのだぞ!」
文也は今の自分の姿に自信があるのだろう。七志の発言を鼻で笑う。
「余計な真似などせずに、大人しく砕かれろ!」
四本の腕を振り上げて、再び七志に攻撃を仕掛ける。実際に文也の身体能力は遥かに向上していた。
しかし、それでも…文也は七志を捉える事ができなかった。
当たったかと思えばいつの間にか背後に回られていたり、次こそはと拳を振るっても気づかぬ内に側面に回られていたり、とにかく文也は完全に翻弄されていた。
「な、何でだ…!何で、何で当たらない!やはり貴様は幻術を…!」
「言ったろう?俺は幻術など使っていないし、使わない。」
「使っているのか!?」と言う前に、七志によって否定された。
では、何故当たらぬのか…。
「ま、まさか…これが!?」
「そう…これが俺の奥義…神足(しんそく)だ。」
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