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「神足…!?」
前の姿と違って非常にわかりにくいが、文也がハッとした表情を浮かべる。
「き、聞いた事があるぞその奥義…指先から頭の先まで氣を全身に巡らし、手足を動かすための電気信号を極限まで短縮化させる技…」
「だ、だが、その奥義は今は亡き風魔忍軍の秘伝の技…や、やはり貴様は…!」
文也の中で、不思議な風を浴びた時に沸いた疑問がフッと過る。
「そうだ…俺はその風魔の末裔だ。」
その疑問の答えを七志が明かした。
「そ、そうか…ふ、はは、はははは!あの伝説の風魔と立ち合えるとはな!」
「?…何を喜んでいる?」
気でも狂ったか?と七志は思ったが、どうも違う。
「俺の手で!その伝説の流派が途絶えるのだ!これほど嬉しい事があるかぁ!」
かつては伊賀甲賀に並ぶ程の流派であった風魔忍軍。それを自分が終わらせたとあれば、幻夢一族の株も上がるだろう。
そう思い、文也は笑って喜んだのだ。
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