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「ば、馬鹿なぁ…!は、速すぎる…捉え…きれん…!」
切断面から血が勢い良く噴き出すが、今の文也に止血している暇などなかった。
「がぁ!ぐがぁぁぁッ!!」
その巨大な身体に、数多の斬撃の痕が刻まれていく。
勿論、攻撃しているのは七志だ…姿は見えないが。
「な、なんという事だ…!手も足も出ないとは…ま、まさに今の奴は…」
一迅の風の如く…!
「ぐぎゃあぁぁっ!?」
一際大きな斬撃が、文也の胸部を切り裂いた。
「がっ…ぐぅ…!うう…。」
大ダメージを受けて、文也は膝をついた。もはや立ち上がることもできぬのだろう。
「今、トドメをさす…。」
背後から七志の声が聴こえる。どうやら神足をといたようだ。
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