27人が本棚に入れています
本棚に追加
懐から何かを取りだし、それを美雪に投げつける。
先を削った鉛筆のような物体が、美雪の目に飛んできた。
「棒手裏剣!?はっ!」
飛んできた物体…棒手裏剣を左手で払いのける。
「一本では足らんか!ならば!」
左手に三本、右手に三本、計六本の棒手裏剣を、再び美雪に投げつける男。
「残念だけれど…まだ足りないわ。」
美雪が氣を発する。
すると、彼女の周囲に無数の小さな氷塊が出現した。
「何!?氷!?」
「私を倒すには…ね。氷撃破!」
無数の氷塊が飛翔する。まるで弾丸のように。
飛んできた棒手裏剣を尽くはね飛ばし、男に向かって飛んでいく。
「ぬう!」
襲いくる氷の弾丸を、男は何とか掻い潜った。
「ツッ!」
男の肩に血が滲む。どうやら一発だけかすめたようだ。
最初のコメントを投稿しよう!