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「氣を氷に変えるとは…!貴様の流派は一体…?」
氣は忍術を使う上で必要不可欠なモノである。
雷や炎に変えて攻撃手段としたり、幻覚に変えて相手を惑わせたりと、非常に万能な存在だ。
しかし、そんな万能な氣にも変えられない…正確に言えば理論上は可能だが、殆どの忍びには変える事の出来ないモノもある。
美雪が使う氷や冷気もその一つだった。
「流派なんて大層なモノはないわ。」
「嘘をつけ!普通の忍びには扱えない冷気を使う以上、貴様は特別な流派の…血統の人間だろう!」
男の言う通り、一部の流派または血統の人間にしか使えない術がある。
七志の神足しかり、美雪の冷気しかり…だ。
「流派…そうね、あえて言うならアイヌ流とでも言わせて貰おうかしら。」
「アイヌ…だと?」
「私の父はかつて日本本土に移り住んだアイヌ民族の子孫なの。アイヌの人々はこうやって氣を冷気に変える術を持っていた…。」
美雪が手のひらの上に、小さな氷塊を作る。
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