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「テメェ…!」
刃毅と距離をとり、統馬は彼を睨みつける。
「俺は攻められても防げるが…今の貴様にそれは出来まい!」
統馬との距離を詰めて、刃毅は刀を振るい上げる。
木刀で真剣を防ぐ事など至難の技。必然的に統馬は回避行動をとるしかない。
「ぜぇいぃぃ!!」
放たれる突きの嵐。統馬は紙一重でそれを避けていく。
少しでも回避が遅れれば、たちまち串刺しにされるだろう。
「くっ!」
遂に壁際まで追い詰められてしまった。
ここから攻撃を回避するのは少々厳しい…では、どうするのか。
「ふん…案外呆気ない奴だな、貴様は!」
長刀を振り上げ、刃毅は統馬を両断せんと振り下ろす。
「呆気ねぇだとコラ…なめてんじゃあねぇぞ!!」
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