日常

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何年もの間、自分は恋という存在を知らなかった いや知ろうとしなかったかもしれない 孤独という時間が重なるほど自分からその存在が遠くなっていたことだけを感じていた もともと孤独ということばさえ自分には当てはまらないかもしれない 孤独とは本来、望まずして訪れるもの しかし自分の場合はそれを望んだ 誰かと過ごすことによって手に入れるものより失うなうものが大きいことを知って以来、それを自ら望んできたから孤立と言うべきかもしれない 最後の結末を知っているからこそ、孤独を望んで今までやってきた そんな自分が恋など知るはずもなかった
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