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新原信吾(にいはらしんご)はそんなことを思いながら学校の屋上で一人、昼ご飯を食べていた
いつもこれが当たり前
たまに猪原修二(いのはらしゅうじ)がここに来ることはあるが、猪原はたいてい他の友達といる
気が向いたらここに来ることもあるが、基本的には来ない、いや来ないように言っているからだ
猪原は優しすぎる
そんなあいつの優しさがたまに心に響くこともあるが、それを決して許してはならない
許してしまえば今まで自分が守り通してきた誓いは破られてしまう
あれから四年間、一度も破られていない心の中で決めた誓い
これからも破ることはない誓い
守る理由なんてどこにもないかもしれないが、それを失ってしまうことによって自分の中に訪れる空虚が
今までのすべてが無駄になってしまう思いからそれを破る気にはならなかった
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