3月16日、雨。

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3月16日、雨。 受験高校の合格発表があった。 雨が降っていたので少し遅れて行こうと思っていたら、寝過ごしてしまい、起きたら合格発表が終わる15分前だった。 「お母さーん、はやくう!」 中学の制服を着て靴を履く。 リビングから母が走ってきた。 「多喜恵がこんな時間まで寝てるのが悪いのに、なんでお母さんが急かされなきゃいけないのかしら」 多喜恵は頬をふくらませて言った。 「仕方ないでしょ、早く行って人ごみの中見に行くのいやだったんだもん」 車の後部座席に乗り込む。 高校までは近いので、数分でついた。 高校について、慌てて校舎へ入る。入ってすぐのところに合格者が発表してあった。 「えっと、1884番…あっ、あった!」 急いで母のもとへ向かい、一緒に事務室へ行ってたくさん書類をもらった。 来月から高校生。 新しい友達できるかなあとか、新しい恋できるかなあとか、楽しみと不安でいっぱいの高校生活、開幕!
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