第1章:Σ

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「可愛いわね」 「? あ、新谷? うちの学校じゃとても人気なんだよ」 「違う、葉月のこと。 私が可愛いって言ったのは容姿じゃなくて中身よ」 中身? いやいや、私に可愛いところなんてない。 きっと容姿が新谷だからそう思うんだよ。 「私なんて可愛くないよ。 新谷の方が容姿も中身も完璧」 「ふふ、可愛い」 そう私の頭をなでるシグマ。 うぅ、絶対からかってるよ……。 「もう、なでないでよ!!」 私はそうシグマの手をはらいつつ残ってたメロンパンを口に入れる。 ちょっとのどがかわいたからイチゴ オ・レを取り出す。 ストローを挿して飲む。 んー、美味しい。 「あ、美味しそう。 私も飲みたいな」 「もう、ちょっとだけだよ」 「ありがとう」 嬉しそうに笑ってイチゴ オ・レを私から受け取って飲むシグマ。 笑うシグマはやっぱり綺麗なわけで。 「美味しい。 ……葉月が葉月だったらなお良かったけど」 私が私だったら……? よく意味が分からない。 「はい、間接ちゅーよ」 そう言いながら私にイチゴ オ・レを返すシグマ。 いや、女同士で間接キスとか気にしないでしょ。
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