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そう。
実は午後から学校に行って補習を受けにいかないとダメなんです。
赤点さえとらなければ…くそ。
大体ねー、厳しすぎるんだって!
あと一点足らなかっただけなのに!
支度し更衣室をでて、ブツブツ言いながら歩く。
すると、目の前には1つの部屋があった。古びた感じの。
横には、“立ち入り禁止”と書かれたプレートが貼ってある。
何も考えずに見ているとふと中井さんが言ってた言葉を思い出した。
『古い書物がある倉庫もやってくれない?』
“古い書物がある倉庫”
あ…、もしかしてここの事?
「…なんか不気味」
そう思いながらも私はずっと見る。
なんか気になる。
たまたま扉が開いていたので私はなんとかなく中に入ってみることに。
…ちょろちょろっと見るだけだもんね。
もしかしたらお宝があるかもだし?
そう思うと少しワクワクしてきた。
棚に入っている古びた本に一通り目を通していく。
カタッ―
いきなり奥の方から物音がした。
その音でびっくりする私。
「…本が落ちたのかな…」
別に怖いという感じがしなかった私は音がした方に足を進める。
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