始まり

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すると、一冊の本が落ちていた。 それを見て私はほっとする。 「やっぱり本が落ちたんだ。…でもどうやって?」 うーん。と頭を悩ませながらその本を手に取る。 これも古いなぁ。 いつの時代だろ? ……って、これ…なんて読むんですか? 「し…じん…てんちしょ…?か、簡単な漢字使ってる割りに難しいぞ、これ」 本の表紙には 【四神天地書】 と書かれていた。 パラパラ見る限り、中国の小説を和訳したもん? 私は興味本意で四神天地書という本を読んでみる事に―。 「…『是れは』……」 ――是(こ)れは玄武の七星を手に入れた一人の少女が、あらゆる力を得て―― 「…げ、玄武?玄武ってあれだよね。 朱雀とか…東西南北の…北が玄武だっけ?」
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