プロローグ

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秘密の道に入ると、不思議と雨がやむ。 普段は薄暗くて気味が悪い場所だが、雨の日 は、気が変わったように明るくなるのだ。 道の途中には、1人のおじいさんが住んでいた 家がある。 雨の日は、いつもそこに立ち寄って、秘密の道 についての話しをしてもらっていた。 しかし、昨年の秋、おじいさんが亡くなり、今 は誰も住んでいない。 それでも、私は必ず立ち寄って、仏壇に手を合 わせ学校へ行くことにしている。
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