プロローグ

3/14
前へ
/79ページ
次へ
秘密の道に入ると、不思議と雨がやむ。 普段は薄暗くて気味が悪い場所だが、雨の日 は、気が変わったように明るくなるのだ。 道の途中には、1人のおじいさんが住んでいた 家がある。 雨の日は、いつもそこに立ち寄って、秘密の道 についての話しをしてもらっていた。 しかし、昨年の秋、おじいさんが亡くなり、今 は誰も住んでいない。 それでも、私は必ず立ち寄って、仏壇に手を合 わせ学校へ行くことにしている。
/79ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加