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 リクは夕飯の時も、沈黙していた。 「………………。」 「どうしたんですか? リク先輩…」  ネロの問いかけにも答えない。リクは迷っていた。 (レーチ…あいつ死んだはずだ……。 でも本当に、あのレーチなら… いや、言ったら絶対、ネロはレーチの後を追っかける。 そしたら俺は…………。)  リクにとって、ネロは本当の家族のような存在。麗一が本当に、ネロの遺伝子上の親であったら、自分がまた孤独な日々に戻るのではないか心配していた。何より、あのバイク乗りが何らかの組織の手先であれば、ネロの身が危ない。  リクが重たい口を開いた。 「ネロ…」 「なんでしょうか?」 「いや、何でもない。 ちょっと、飲み屋に行ってくる。 お前は家で待機しといてくれ…」  夕飯を食べ終わると、リクは速やかに着替えて家を出て行った。  
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