未成年恋愛禁止

はじまり

ピピピピピ

『うるさいなあ～分かったって』

部屋の中に鳴り響く目覚まし時計の音に話し掛けながら、重い瞼を不機嫌そうに開ける。

手を伸ばし手探りで目覚まし時計を止めて時刻を見る。

『！やべっ！！』

また寝坊してしまった。

あちゃー…次遅刻したら校庭10周だって担任のバーコードに言われてたのに……

相庭雅人・17歳。チッと舌打ちしてからガバッと身を起こし、部屋のドアを開けて急いで階段を駆け降りた。