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「両親、橘さん、拓真さんにはなんの害もなくなんとかして家に帰る方法を教えてほしい、そういうことですか?」
「小日向さんに聞くのはおかしいんですけど全く思い付かなくて」
対策が思い付かなくてむしろ彼女に教えてもらったほうが早い気がする。
小日向さんは俺に顔を近付けてくる。
やっぱり桃香より可愛いしわざとらしい胸を強調した服は似合っている。
「ちなみにあの時、私の家で暮らしたらどうなるか、教えてください」
「小日向さんが望むならなんでもしていたと思います」
俺の性格からしてそうだろうな。
桃香と桃香の両親にはなにがあっても逆らわないし刃向かわないし受け入れる。
「あなたは今橘さんに何をしていますか?」
「二日に一回以上は関係を持ってるし桃香の負担にならないように学校を全力でこなしているぐらいです」
全くなにもできていないと思う。
行為に関しては俺から誘っているし本来ならおこがましい行為だと自覚している。
「私がなんとかして橘さんを言いくるめて、別れさせたらいいってことですか?」
「……有り体にいえばそうですね」
小日向さんには多分、一筋縄ではいかないな。
難しいな、きっと。
現時点では全く話にもなっていないと思う。
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