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真夏の明くる日、俺は学校への道中である。
所謂、生徒会長が恋人で御主人様で大切な人。
わがままですぐ暴力を振るってくるし身長だって俺より大きいが、胸は小さい。
ブスではないぞ、まあでも好きなんだ、その橘桃香がとても。
それはいいけどそんな生活にはもうひとり加わっている。
小日向美春、俺より身長が低く暴力的な胸と理想的な顔立ち……深くは言うまいが学校…‥…いや全国的にみてもとてつもなく可愛い。
そんな二人と登校し生活をともにしている。
両手に花、といえば聞こえはいいと思うし実際そうなのだからなにもそれについては触れたくない。
「拓真さんは橘さんとばかりお話していますが、友達の私を退けるということは契約違反している、そういうことになりませんか?」
「い、いや別にそういうわけじゃないけど、小日向さんって朝あんまり機嫌がよくないから……」
「気を使って話をかけていない。もっともらしいとは思いますが、今からそういう気遣いがあった場合契約違反とします」
笑顔とは裏腹に不気味に見えて仕方なかった。
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