第四話・いよいよ生徒会?

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でも弁当というのは嬉しい自分も居る。 生まれて初めてだったし、なにより家庭の味というのが体験できるのは嬉しいものだ。 「私はな、物事はハッキリとさせるべきだと思っている。やっぱり一度話してみるべきではないか?」 隣に腰掛ける桃香は足を組み偉そうにこちらを見据えている。 最近思うけど時々偉そうな感じは自分に自信があって、間違っていないという考えからだ。 「じゃあ桃香は自分の親になんでこんなに自分は背が高いんだ、とか胸が小さいんだ、とか言えるか?」 「確かにそれは言えないな。だがひとつの考えだと頭の隅にでも置いておけ」 俺の事を思ってくれる数少ない人の言葉だ、気にとめておくことにしよう。 昼休みの時間も無くなりかけている。 席を立ち、弁当のお礼を言って教室に戻ろうとしたが服を掴まれた。 振り向くと桃香はこちらを見て涙を浮かべている。 な、なんだ……もしかして俺か?俺が泣かしたのか? うん、それ以外ないよな。 「あ、あの……ごめん、とりあえずごめんなさい」 「や、やっぱり背丈が大きいとダメか?気持ち悪いか?」 「い、いやいや俺はそうは思ってないよ。ただ桃香が一番気にしてることだから比較に出してみただけだよ」 気安く頭を撫でてあげるとか出来ればなぁ、なんて俺にはちと荷が重い。 やはり発言は選ぶべきだったな。 「嘘だな。なら言ってくれ、私を娶ると……」 「それは無理。それとこれとは話が別だ」 「拓真はシビアだな、そんなところも将来性があると私はポジティブに受けとる。うん、私は良い妻になりそうだ」 なにやら自己解決してくれたようだ。 泣かせなかった、その事実を確認して俺はしばし妄想にふける桃香を後にした。
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