第四話・いよいよ生徒会?

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シビアか………それはきっと冷めているからそう思われるのだろう。 表面で話す自分以外にも冷静に考えられる思考もある。 大人になるのがきっと人より少し早いだけだと思う。 小学生の頃からどうすればいいのかとか散々考えてたし中学に入ってからはずっと勉強していた。 クラスのみんなは塾とか習い事とかしているのに自分はそれはできない。 その時点で俺は負けている……だからそれらに負けないためにはどうすればいいかの結論は勉強だ。 これはやった分だけ勝てるし施設の先生も学校の先生も教えてくれた。 幸い辛くはなかったし勉強したら親の居るクラスメイトにも勝った。 とても嬉しかったし俺の支えと自信にも繋がった。 それに話し掛けられたりもしたし結果的な良い方に転んで今がある。 「聞いてるのか、錦織」 「はい」 「気を抜いてると成績が落ちてしまうぞ?」 「すいません、気を付けます」 今は英語の授業だったか。 他の生徒ならもしかしたら訳してみろとか読まされた、なんてことになったかもしれない。 けどそうはならない。 きっと俺の成績が良いからそれは意味がないと判断したのだろうな。 にしても放課後はどんな感じで生徒会で話したらいいのだろう。 俺を良く思ってない人達だと桃香は言っていた。 なら仕方ない、人間心理の本の通りに従い下手に出て媚びを売りなんとか関係を良いものに改善するしかない。
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