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その後は担任に保健室行かされて飯食って授業受けてバイトして家に着いて寝た。
なんて事はない俺の日常だ。
だがおかしくなったのは目が覚めてからだ。
疲れもあり寝付けず、すぐに目を覚ましてしまった。
ベットで寝ている、俺は布団で寝ていたはずだ。
それになんだろう、隣に人が居て抱き締められている感じが…いや間違いなく抱き締められている。
考えられるのは二つ、施設の子供がうちに来たパターン、もしくは心霊的なパターンだ。
恐る恐る、その縛りから抜け出して暗闇の中手探りで明かりを探した。
なんだ、ここは……俺の部屋じゃない、どこかわからない。
「も、もしかして寝ている時に死んでここはその溜まり場的な場所なのか」
だとしたら激しく困る、女の子を知ってないし風俗もまだだし弁護士になりたいという俺の夢もまだ叶えちゃいない。
他にだって沢山ある、優しく楽しい家庭を作りたい。
いや家族が欲しいという俺の一番の夢だって叶えちゃいない。
「嘘だ、俺はもう一人はやだ」
「うるさいな、私が居るから二人だ」
「あ、ごめんなさい夜中ですよね、時間わからないけど……」
あれ、寝惚けてんのかな、確かこの声は生徒会長の声じゃないか。
いやとにかく女性の声だ、間違いない。
「ほら、寝るぞ一緒に」
「ちょっと待って」
ここどことか誰とかそういう疑問はまだ解決しちゃいない。
目がさえてきた、そのせいかわかることがでてきた。
ここは俺の部屋じゃない、そして俺はまだ死んでない。
なんとか壁づたいを歩きなんとか明かりをつけることに成功した。
「ほら早く寝よう」
「………橘桃香?」
「桃香でいいぞ」
ピンクを基調としたホテルみたいな部屋だ。
そして居た、生徒会長が…パジャマ姿は新鮮で可愛いと思える。
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