君の側で眠らせて

出会い

バイトにも馴れてきたある日

団体さんの予約が入った。

結構な人数。

宴会用の、大きなお皿が必要になった。

場所は、作り付けの食器棚の、一番上。

―――背伸びをすれば、届くかな

そう思って、踏み台を使わなかった。

それがいけなかった。

無理な事をしたものだから、つまれた皿が傾いて、崩れそうになった。

（やばっ‼）

皿は大きく陶器製。

めんどくさがるんじゃなかった…‼

後悔しながら、私は

思わず目を閉じた。