未知の道

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平坦な道を歩きたかった。 他人は 努力や才能で そういう場所を「見つけて」いる。 本気で思っていた。 探しても探しても いつも目の前は デコボコ ぐねぐねで 見えない石だらけで たくさん つまずき転んで 努力不足な自分を責めた。 でも本当は 私だけの 私しか歩けない 私の 未開の道。 私の手で石をどけ 私の足で土を踏みしめて初めて 歩いてゆける道となる。 もう 誰かが馴らしてくれた すがすがしいレールにすがりついたりしない。
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