出逢い

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――道端で人が倒れてるなんて、ベタ過ぎない? 私、天馬 聖羅(たかま せいら/17歳)は見間違いかと思いながらも公園の中のその物体に近付いた。 認めたくはなかったけど、どうやら其れは人らしい。うつ伏せで顔は良く分からないけど、男性。細身で、別に流行りでは無いが格好良い服を着ている。 「…平気ですか?」 余り関わりたく無いけど、無視するのも気が咎めて、遠巻きながら意識確認をしてみる。 「……………。」 返事無し。 もしかしてとは思うけど、死体?私、第一発見者!?やだっ!勘弁してよっ!!私は面倒事嫌いなのよ! …妄想爆発。 「どーしようっ!!」 「…ん」 ……「ん」? ふと聞こえた声で現実に引き戻された。 私の声では無い。って事は、この人? 「…生きて、る?」 「……」 やっぱり反応無し。 とりあえずつついて見ると、微かながらも身じろぎをした。 良かった、生きてる…。 「あ、あの…動けますか?」 「…ぅ」 「肩、貸しますから、ベンチに行きましょう?」 「ん…」 小さく頷いたのを見て、倒れてる彼の腕を肩に掛ける。 意外に重くて戸惑ったが、考えて見れば人なのだから其れなりに重いに決まってる。
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