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「はぁ………呆れる。と言うかいい子ぶらないで」
「いい子ぶってはないから」
彼女の表情はクールだけど目線は撫然しているような気がした。無理はないけど、いい子ぶってはないからね!
「どうしたの?早くやらないの?」
「そんなに殺られてほしいの?」
「そんなんじゃないから。それとやるを物騒な漢字にしないで」
「愚かな貴女の名前は?」
答えるけどスルーされた!?いや、なかったことにしている!?
「花園優。お花に公園の園に優しいと書いて花園優」
「花園優………花園優……ね………」
何度も呟いたら。スタンガンをしまっていきなり私を地面に叩きつけるように投げた。
「あぅっ!?」
そのおかげだとは言い難いが、貼り付けから逃れて近かった距離が少しだけ離れた。
でも何で………。
「バカの花園優に免じて病院に送らない方向があるわよ?」
いったいどう言うつもりなのか?少なくとも彼女は手抜き知らずで容赦ないとは思っていた。方向があるならそれを聞くべきであろう。
「で、その方法は?」
「方法は二つ。一つは永久に家暮らし」
「監禁じゃないか!」
イケメンドクターすら会えないどころか人すら接触を封じているじゃない!
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