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言っていることめちゃめちゃだ。冗談だったら笑える話でありがたいんだけど。冗談でも笑えない、本気だったらもっと笑えないよ。
「貴女が悪いのよ?これも運命の悪戯だと思いなさい」
「運命はあらがうもので、そんな運命なんて切り開いてやる!」………って言いたいけど、残念ながら彼女に言っても無効化だろう。
と言うか、私何かした?
「ちょっ、ちょっと待ってよ!」
「1秒だけ待ってあげるわ」
「もう終わったじゃない!短いよ!と言うか私何かした!?」
状況を整理しよう。今日私はこのアルカディア女学園……通称アル女へ転校。後悔はしたくないから氷華さんを追ったら美少女の氷華さんと気絶している先輩方。そして誘導されて今に至る。
…………何かしたか?してない………よね?
「言い方が悪かったわ。貴女は何もしていない」
「なら何なのよ?」
よく考えたら、氷華さんは美少女なのに何で教室にいる時にはあんなに地味なのだろうか。まるで魔法少女………まさか………
「―――見てしまったのよ?」
こんな美少女なら話題にもなるはず。クラスの皆も氷華さんの特徴をもっと付け加えるはずだ。
つまり私は………。
「私が氷華椿の本性を見たから記憶消失するの?」
「そうよ」
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