栄養失調の裏には

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お父さんが食べ物を口にしなくなったのは…。 これを病室で本人から聞いたとき、 もう呆れて失笑でするしかなかった。 お父さんが考えたのは、 物を食べる ↓ 便意をもよおす だったら食べなきゃいい!と思ったらしい。 よほど便意が恐怖だったようだ。 そこまでするなら病院行けばいいよ…。 そこから、お父さんは、物を食べずに、 栄養ドリンクや、ゼリー状の栄養食や、 たま~にカロリー 〇イトみたいな物で、 飢えをしのいでたと。 しかし、人間の体って不思議なもので、 元々快便だったお父さんはそれでも便意をもよおしたらしく… さらにその頃はもう普通にしている状態でも、お尻が痛かったみたいで、 さらに熱も持っていて、お尻全体が腫れていたらしい。 いや、もうその状態は明らかにヤバいから、さすがに病院でしょ。 しかし、お父さんは違った。 いっそのこと、何も口にしない…そう考えたようです。 もうあまりの痛みにおかしくなって、異常な精神状態としか言えない。 そんな生活じゃ、そりゃ栄養失調しもなるわ…。
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