七章

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「今夜には会合を開くだろう。」 ざわつく広間に凛とした土方の声が響く。 その声は一気に広間を静かにさせる。 「会合といっても…。場所は?」 藤堂は小さく、呟く様に疑問を口にする。 「…四国屋か池田屋のどちらかだと思います。」 藤堂の疑問に島田が短く答える。 「よし。隊士を集めてくれ!!」 近藤の声が広間に響く。 その瞬間、幹部の顔つきが変わる。 …今夜は忙しくなる、と。 …この事件をきっかけに、あんな事が起きるとはまだ誰も知らない…。
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