八章

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屯所の広間では、隊士全員が浅葱色の羽織を着て集まっていた…。 「動ける隊士はこれだけか…。」 近藤は広間に集まっている隊士を見回しながら呟く。 「まぁしょうがないだろ。」 近藤の呟きに土方が短く答える。 「四国屋か池田屋…。本命はまだどちらか分からないよな…。」 「…隊を二手に分けるか。」 土方は短く言う。 四国屋へは土方、井上、原田、斎藤を初めとする24名。 池田屋へは近藤、沖田、永倉、藤堂を初めとする10名が向かった。 そして屯所守備では、山南、山崎を中心に6名が残った。
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