八章

5/25
前へ
/200ページ
次へ
ふと窓が目に入る。 皆話し合ってるし…。窓際に行って外でも見ようかな。 立ち上がり、窓際に移動する。 「…わぁ…。」 空はつい感嘆の声を漏らした。 空には幾つもの星が瞬いている。 よく考えてみると…。私の『空』って名前、青空とかの『空』と漢字まったく一緒だよね…。 これじゃあどっちの空だよって感じ…。 空はふぅっと息を吐くと、下を見る。 「………?」 池田屋の玄関付近では、何やら人影が見える。 よくよく目を凝らして見ると…。 「………!!」 暗くて良く見えないが、見間違うはずがない。 浅葱色の羽織。袖口のダンダラ模様。 …新撰組だ。
/200ページ

最初のコメントを投稿しよう!

166人が本棚に入れています
本棚に追加