二章

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ーー道場内ーー 「竹刀と木刀、どっちがいい?」 「じゃあ竹刀で。」 空は結局暇してた隊士と試合することになった。 「始め!!」 土方の声で試合が始まった。 (面倒くさいから一気にケリつけるか…。) 空は向かってきた隊士の横をすりぬけ、後ろに回り込んだ。 「なっ…?!」 「一つ一つの動きが遅いんだよ。」 空は隊士の耳元で呟いて、男の急所を竹刀でなく足で蹴った。 「ぬおぉぉぉぉぉ!!!!」 男は床に蹲った。 「お、お前何してんだ?!」 土方は絶句しながら言った。 幹部の皆も呆然としている。 「何って男を黙らせるには一番もってこいじゃないですか。」 空は涼しい顔で答えた。
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