八章

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近藤さん…総司さん…永倉さん…平助君…。 斎藤さんはいないんだ…。 空は新撰組の中に斎藤がいないのが分かると、少し肩を落とす。 …あれ? 私、今何で斎藤さんがいない事にがっかりしたんだろう…。 空は何ともいえない気持ちを抱えながらも、近藤達の話に耳を澄ます。 「近藤さん、ここからじゃ中の様子が見えませんよ。」 「あぁ、奥に回って見るしかないな…。」 近藤がそう呟くと、一人の隊士が行ってきますと伝えて奥へ回る。 …つまり私達がいるか確かめるってわけね。 …少し様子を見ようかな。 空は気配を消して、耳を澄まし続ける。
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