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しばらくすると、奥に回って中の様子を見て来た隊士が戻って来た。
「いたか?」
「はい。どうやら此処が本命の様です。」
近藤は隊士の言葉を聞くと、あからさまに困った顔をする。
「本命は四国屋だと予想していたから、こっちは隊士が少ないぞ…。」
「でも今乗り込まないと、土方さん達が到着するのを待っていたら会合が終わっちまうぜ?」
へぇ…。
本命は四国屋だと思ってたんだ…。
だからこんなに人数が少ないわけね。
空は隊士の数を見ながら心の中で呟く。
「乗り込みましょうよ、近藤さん。」
沖田は短く言う。
その声は小さいけれど、どこか凛としたものがある。
近藤も悩んだ末に乗り込む事を決めた。
………!!
乗り込ませるわけにはいかない!!
空は乗り込もうとしていた近藤らの前に立ちふさがった。
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