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「…………。」
空は俯いて唇を噛み締める。
「空は長州藩が…長州藩の奴らが好きなんだろ?」
藤堂の言葉に俯いたまま小さく頷く。
「…だったらそんなに辛そうなのはおかしい。」
藤堂はぴしゃりと言い放つ。
言い方はきついけど、空を心配している優しさが滲む。
私…どうしたいんだろ…。
確かに私は稔麿、晋作、小五郎…長州藩皆が好き。
大好き。この気持ちは変わらない。
だけど…。だけど……。
空が心の中で迷っていた時。
「…空ちゃん。」
沖田が空に呼び掛ける。
私は次の言葉に固まってしまった。
予想もしていない言葉が待っていたから。
「…新撰組に戻っておいでよ。」
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