八章

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「ぐあぁぁぁ!!」 隊士はうめき声をあげ、首を抑えてうずくまる。 空の顔や服には、返り血が大量に飛び散っている。 「ひっ…!!」 「な、何なんだこいつ?!」 「化け物だ…!!」 空を見ながら隊士が悲鳴じみた声をあげる。 「…当たり前じゃない? “敵”を倒して何が悪いわけ?」 そう言うと、とても冷たい笑顔を浮かべる。 「……空ちゃん。空ちゃんって、変わったんだね。……見損なったよ。」 沖田は冷たく言い放つと、刀を鞘から抜く。 「…たとえ空ちゃんだとしても、本気出すよ?」 「…当然。」 静かに沖田と空が睨み合う。 その時だった。 「……空っ!!」 「……?!」 空は声がした方を慌てて振り返る。 そこにいたのは…。
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