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吉田side
「なかなかやるんだね!!」
「君に褒められても嬉しくないけど?!」
刀の交わる音が辺りにこだまする。
空は無事に伝えられたのか…?
「ほら!! よそ見してる暇なんてないんじゃない?!」
「…っ!!」
空の事に気を取られ、少し隙が出来ていた。
急いで避けるが腕に刀が擦る。
「チッ…。」
「ねぇ。」
沖田が舌打ちと同時に話し掛ける。
「…何。」
「君って空ちゃんの事好きなの?」
沖田は冷たく聞く。
こんな事聞いてどうするんだ?
「…そんな事聞いてどうする?」
「いいから僕の質問に答えてくれない?」
もしかして、沖田…。
空の事…?
「…好きだよ。お前よりずっとね。だから空は俺が守る。新撰組には渡さないよ。」
俺のこの一言でまた斬り合いが始まる。
空は絶対に渡さない。
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