八章

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吉田side 「なかなかやるんだね!!」 「君に褒められても嬉しくないけど?!」 刀の交わる音が辺りにこだまする。 空は無事に伝えられたのか…? 「ほら!! よそ見してる暇なんてないんじゃない?!」 「…っ!!」 空の事に気を取られ、少し隙が出来ていた。 急いで避けるが腕に刀が擦る。 「チッ…。」 「ねぇ。」 沖田が舌打ちと同時に話し掛ける。 「…何。」 「君って空ちゃんの事好きなの?」 沖田は冷たく聞く。 こんな事聞いてどうするんだ? 「…そんな事聞いてどうする?」 「いいから僕の質問に答えてくれない?」 もしかして、沖田…。 空の事…? 「…好きだよ。お前よりずっとね。だから空は俺が守る。新撰組には渡さないよ。」 俺のこの一言でまた斬り合いが始まる。 空は絶対に渡さない。
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