二章

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振り返るとそこには腹を抱えて笑っている沖田がいた。 「君いい性格してるね。新隊士なのにそこまで土方さんに言う人はそういないよ~。」 多分「そういない」じゃなくて、「一人もいない」の方があっていると思うけど。 「近藤さん!! この子合格でいいですよね?!」 「ん? いいが…。」 「じゃあ今日から正式に壬生浪士組の隊士だね!! よろしく!!」 沖田は空の手を握ってブンブンと上下に振った。 「俺はまだ許してないぞ!!!」 「土方さん。近藤さんがいいって言ったんですよ?」 「うっ…。」 土方さんは言葉に詰まった。 「文句はないですよね?」 「もう知らねぇ!! 勝手にしやがれ!!」 土方は怒って道場を出て行った。 まぁとにもかくにも、壬生浪士組の隊士に合格(?)しました。
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