一章

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「はあぁぁぁぁあ?!?!」 空の悲鳴に近い声が響きわたった。 「ちょっ…… 落ち着いてくれ、藤咲君!!」 「だだだ、だって…!!!」 空が毛利から聞いた話。 それは… 『壬生浪士組に間者として潜りこんでくれないか?』 …というものだった。 「わ、私が潜りこむのですか?! 壬生浪士組の中に?!」 「まぁそんなに慌てないでくれ。」 「あああ、慌てますよ!!!どのくらい潜りこむのですか?!」 「…………二年間。」 「に、二年間ですか?!」 「……この任務、受けてはくれないか? 藤咲君。」 毛利さんは今にも泣きそうな目で訴えてきた。
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