3. 注文の多い寮生活

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教室に全員揃うと、先生は話し始めた。 「伝えるの忘れてました。同じ部屋のメンバーとは、下の名前で呼び合う事!メンバーとは同じ部屋で寝る事!あとは、途中で言います。以上!解散!」 「はぁぁっ?!同じ部屋ぁ?!何でですか!」 「校長先生のご意向です☆」 「☆じゃないですよ、先生!」 「だって、部屋数が足らなくて…。あと、寮生活の規則を破ったら、罰則を受けてもらいます♪(ニコ)」 えー… 「で、でもっ!わっ!」 ぐいっと腕を引っ張られた。そのまま引きずられた。 「紫蘭、帰るぞ~」 「はっ疾風!何でよ!」 「だってよ、考えてみろ」 疾風が耳元で言う。 「佐々木の罰則、チョー怖いの知ってるだろ?ムダな抵抗はやめろ」 「うっ」 そう。 担任の佐々木先生(女)は、若いのに、罰則がキツイのだ。それもニコニコしながら言うから、完全なドSだ。 私は渋々、疾風に連行されながら、五十嵐棗斗もいっしょに寮に戻った。
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