第1章 誓約書

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そのまま、俺たちが向かった場所は、ある大津町のしゃぶしゃぶ食べ放題の店だった。 時間は無制限… 金額も、それほど高くはなかった。 さっそく店内へと入る。 店内は、日曜日だけあって賑わっていた。と言うより、中国人たちが一際目立つ。 駐車場には、何台かバスが立ち並ぶ所を見ると、旅行か何かだろう… 俺たちは、とりあえず空いてる席を探すと、奥の座敷が空いてるのに気付いた。 俺は早速、その席に座ってみると、アニキは、 「ちょっとトイレ」 と言って、トイレに行ったのを見て、 「じゃあ俺も…」 と言い、俺も急いでアニキの後ろを付いてトイレへと向かう。 途中、中国人の女性と肩がぶつかり、俺は咄嗟に、 「謝々(しぇいしぇい)」 と、たくましくもゴツい声で、その言葉を放った。 相手の女性は、なぜか無言のまま通りすぎて行った。 そのままトイレに行き、小用を終えると、敏哉達の所に戻った。
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