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T社に入ると、そこはまるで別世界だった。
無人君だけあって誰もいない…
シーンと静まり返っている中、俺はどうしていいのか分からず、その場から逃げ出したい一心だった。
その時、友達がT社の中へ入り、俺の元へと歩み寄ってきた。
「ここの書類に、名前と住所を書いて、あの中で手続きするといいから…」
と、俺は言われるがままに、その書類に名前と住所を記入した。
そして最後に、いつも財布の中に持参している印鑑を、名前の横にポンと押し、友達の指定した個室の中へと足を踏み入れた。
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