ぷろろーぐ

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個室の中へ入ると、ガチャっとドアが閉まる音がした。 どうやらプライバシーに関わる事だから、俺が手続き中は、他の人が入れないようにしているのだろう? と、勝手に解釈し、個室の中央に設置してある椅子に腰をおろす。 すると目の前のモニターから、推定20代前半だろうか? 女性の姿が映し出される。 その女性は、まず手続きの流れみたいなのを説明し、次に俺に色々な質問をし始めた。 最初は、素直に質問に答えていたのだが、年収についての質問をされた時、俺は少し戸惑いを隠せなかった。 俺は、まだ高校を出たばかりで、一年間まともに働いたことが無かったし、1ヶ月分の給料(初任給)もまだ貰ったことすら無かったので、迷った挙げ句、そこだけは適当に360万と答えてしまった。
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