第1章 誓約書

2/10
前へ
/17ページ
次へ
あのT社の件から、一年間が過ぎた。 友達は、ちゃんと滞りなく払っているようだ。 それを証拠に、俺の家に催促状は一回も来ていないのだから… そんな中に、一通の着信が入ってきた。その着信というのは、友達からだ。 「ちょっと今、ジャスコに居るから来て」 という内容の電話だった。 俺は、すぐに返事をしてその友達の元へ向かった。 友達に会うと、少し世間話をし、要件を聞いた。 「俺の友達が、お金に困ってるから助けてやれんか?」 みたいな内容だったのを覚えている。 俺は、今までの行為から、その友達を信頼していたので、何も疑わずに、 「良いですよ。」 と言って、S社に向かった。 S社は、無人では無く、人が数名立っている。 俺は、T社同様の手続きを済まし、友達にカードを手渡し、 「絶対に遅れないで払ってくださいよ!」 と言い、そのまま他の友達も誘い、カラオケで朝まで遊んだ。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加