2人が本棚に入れています
本棚に追加
「ヘヘッ!!もう逃げられねーぞ?」
下品な笑いかたをする小太りな男が言う。
「餓鬼!!その荷物はてめぇの命より重いものだ!!」
色素の薄い...染めた頭の男が言う。
「...」
ここは薄暗い路地裏。
叫んだって助けは来ない...だが目撃者も出ない。
追い詰められている形の少年は言葉を紡ぐ。
「異能力の始まり-スキルスタート-」
それは男達の耳には届かない。
そして男達の悲鳴は誰にも届かない。
「異能力終了-スキルエンド-」
聴いているのは赤い月だけ。
最初のコメントを投稿しよう!