澪(ミオ)の刻

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『バンっ』といきなり机を叩かれミオは跳ね起きた。 「黒田お前今授業中だぞ!歴史の授業がそんなに嫌なのかな?」 「すいません……。」 「次は反省文でも書いてもらうからな。分かったな黒田!!」 「すいません……真面目にします。どうかご容赦を…」 少し先生がわらい授業を進めていくのであった。 (ふうっ…危なかったぜっ) 机の上においてあるノートと歴史の教科書を広げるのであった。 今日は戦国時間の授業である。 歴史の授業はあんまり好きじゃない。 だけど戦国時代は少し好きだ。だが先生がマニアっくな話が長過ぎてついつい寝てしまうのだ。 (まぁ数学はもっと嫌いだから数学よりましか。) 授業の終わりを告げる鐘がなった。 (うーん~今日も終わったぁ♪部活だ部活だ♪) 部室に向かい歩いてゆくと後ろから後輩の歩が話しかけてきた。 「お、あーゆちゃーん♪」 澪は歩に飛びついてしまった。 歩は少し戸惑っていたが… 「先輩今日は剣道部休みですよ。」 「えっ。なんで?」 「顧問の古江田先生休みなので今日は部活も休みって昨日言ってた筈なんですけど」 「ありゃ、そうだっけ??」 首をかしげながら歩を見て考え込んでいたが… 「あ!昨日確かに部活終わって帰るとき言ってかも。なんだよじゃ歩ちゃんどっか行かない??」 「いいですよ。じゃあ家来てくださいよ。お菓子作ってまってますから」 「ホントに。行く行く♪。今日はなに作るの??」 「先輩なにがいいですか?」 即答で澪は答えた。 「ふわふわチーズケーキ!!」 「先輩早いですね。分かりましたじゃ出来たらメールするので家で待っててください。」 「わかった♪楽しみに待ってる。それじゃまたあとでねー」 (いや~今日は部活ないけど歩ちゃんのチーズケーキ食べれる。うれしーな♪じゃちゃっちゃと帰ろ) 歩と別れて下駄箱を出ようとすると凄まじい雨が降ってきた。 (さっきまで晴れてたのにいきなり雨かよ。まぁ剣道ない代わりに家まで走るか♪) 仕方がないので家まで走り始めた。
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