信繁の刻

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信繁は部活の剣道に打ち込んでいた。 「しゅっ!!しゅっ!!」と鋭い音を立てシナイを降っている。 「オーイしげちゃーん!!」 信繁が後ろを振り向くと小さく、可愛らしい女の子が立っていた。 「なんだ、沙耶か?どうした?」 この子は沙耶(さや)である幼なじみで昔っから今まで一緒に遊んできた奴である。 だまってれば小さくて可愛らしくて、世話好きのいい奴なんだが、俺にたいしてはすぐ怒るし、すぐに物を投げてくる。今も心配してきてくれるのは良いのだが…… 「どうした?じゃないよ。もう部活終わってんだからそろそろ終わりにしなよ。」 「あれ!?」 と周りを見渡すと辺りは暗くなり雨が降っていて雷が鳴っていた。 時計を見ると6時を回っていた。 「おう。もうこんな時間か。分かった。もう止めるから先帰ってろよ。」 「こないだずっと練習してて警備の人に怒られたばっかでしょ!!また学校に迷惑かかるでしょ。待ってて上げるから早く着替えてきなよ。」 「分かったよ。じゃあ着替えてくるからちょっと待ってろよ。」 と言って急いで更衣室に行くのであった。
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