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電車のドアが開き、人の波に乗って私と彼も、ホームへとはじき出される。
電車から出ても人の流れは激しくて改札口と言う同じ目的地にまっしぐらだ。
私は彼に体を預けていたおかげと、電車という、狭い箱から出され、思いっきり酸素が吸えたせいか幾分気持ち悪さは薄らいできた。
改札口へ向かう間もさりげなく背中を支えてくれていた。
改札を抜けてそれぞれの方向に歩いて行く人達…
柱の影で改めて彼にお礼を言った。
「本当にありがとうございます。助かりました。」
深々と頭を下げる私に
「いいよ そんな大したことやってないし!顔色 戻ったね!」
ニカッと笑う彼の顔をその時、まじまじと見て少し驚いた。
かなりの男前…
いや…好みは人それぞれだから…
かなりの、
どストライクだった。
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