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「んじゃ、俺こっちなんだけど、どっち?」
「あっ!私もそっちです」
聞くとお互いの会社は、すぐ近くだった。
会社までの道のり、たわいもない話をしながら、でもしっかり名前を聞いたし…
と言うか、名刺頂いた。
「これも何かの縁だし。」
そう言って渡された名刺。
松本 裕貴
医療機器メーカー勤務
事務職の私は名刺を持たない。
「沢田 唯といいます。名刺持ってなくて…」
「いいよ。新人さん?」
「はい。この春からOL一年生です。満員電車…慣れなくて…
ご迷惑おかけしました。」
「仕方ないよね~俺もあれさえなければもっと頑張れるよ!かなり体力奪われるよね~朝の電車。」
そんな話をしながら歩いていると会社の前にきた。
「本当 ありがとうございます」
もう一度頭を下げて、彼と別れた。
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